国境の街で 2024/11/06-

【Day1】11月5日(火)出国

11月5日の夜、日付が変わる前に羽田から出国。出国スタンプも11月5日付を確認した。

朝からホテルからチェックアウトし、プロントで練と知と食事してから小学校へ見送り、直が別のホテルから来たので「行ってらっしゃい」と声をかけた。薄着の服しかなくて肌寒いけれど空気がすがすがしい。神田公園で黄色くなりかけた銀杏の葉を手に写真を撮った。知が学校の四階から手をふってくれた。

パパと合流し、神田公園の区役所出張所で手続きをしてから、東雲のイオンへ。ミルクコーヒーを飲んでのんびりと二人でおしゃべりをした。

午後は、子供たちを迎えに教室へ。直も練も知も、先生や友達から、盛大に見送られていた。小学校時代に友達から優しくしてもらえた思い出が残った。本当によかった。

近くに止めたパパの車へ学校の教科書やいただいた送別のプレゼント、汚れた上履きもスーツケースの上にのせて出発。練の友達が最後まで見送ってくれた。ありがたいこと。

羽田でチェックインし、あとはのんびりと思い思いにすごした。飛行機の中では、知がときどき私のところにやってきて「お兄ちゃんが頭を持たせかけてきて眠れない」と泣きべそをかいた。

そのうちにみんな眠ってしまった。少しでも未来につながることをとおもって、出た単準一級をやりはじめたけれど眠くなってねた。

【Day2】11月6日(水)ジョホールに到着

チャンギ空港に着いた。ビジネスクラスのパパが私たちをまってくれていた。何も心配していなかったけれど、ほっとした。

荷物受け取りのレーンへ。娘たちをトイレに連れて行くときに、以前からお世話になっている国境タクシーのお兄さんがいて、手を振ってくれた。

7つのスーツケースを車に詰め込み、ジョホールへ。私と娘たち、パパと直が二つの車に乗車。

国境の橋を渡る。

マレーシア入国の時に、もっているビザが目新しいので係員がとまどい、40分ほどオフィスで娘たちと待った。昔のジャカルタみたいに、お金を要求されるんじゃないか、シンガポールを出国してマレーシアに入れなかったら、今日はどこに泊まるんだろうかとかいろいろ心配した。娘たちに私の心配が映らないようにときどき冗談を言ったりしながら過ごした。

30分ほど待ったころ、係員のでっぷり太った無表情のおじさんが、手にいっぱいチョコレートの包みをもってきて、娘たちに渡してくれた。知が「おいしい!」と小さく叫んだ。

無事、入国スタンプが押されたパスポートを受け取ったときは日本語で、ああよかった、と声が出た。

新しい住まいまではここから5分。パパがロビーまで迎えに来てくれた。運転手のお兄さんに車2台分の260リンギットを支払った。

明日からの子供たちの学校の用意を手伝って、イケアへ。2段ベッドと机といすを購入した。イケアで子供たちと、これいいねと物色するのが楽しい。

夕飯は、同じモールのチキンライス料理屋で。練がカヤトーストを味見して「おいしすぎる!」と目を見開いたのがおもしろくかわいらしかった。

子供たちと一緒に、大きなベッドで眠った。

【Day3】11月7日(木)ジョホール日本人学校へ

朝7時過ぎに迎えに来てくれるスクールバスに子供たちを乗せ、シートベルトをしめさせ、バス会社の人にあいさつした。ドライバーはマレー系のサイダンさん。どうか無事に送り届けていただけますようにと、右手を左胸に充てて丁寧に祈るようにあいさつした。

子供たちの乗る車の後を、パパの車で走り、ジョホール日本人学校へ。先生たちが迎えてくれた。学校の玄関に、子供たちの名前が、歓迎の言葉といっしょにはられていた。

体育館で歓迎会。小中60名ほどの前で、マイクを持って自己紹介。直「好きなゲームはポケモンです」、練「好きなフルーツはメロンです」、知「得意なことはルービックキューブです」。

小学校の子供たちと先生が、歌「Believe」のプレゼントをしてくれた。涙が出た。

教頭先生の話を聞いたり、必要書類に記入したりしてから、学校を出発。

イオンモールの韓国焼肉屋さんへ。きれいな店。チゲ鍋にラーメンをいれたのをパパと一緒に食べた。付け合わせのキュウリの酸っぱいのもおいしかった。

自宅へ戻り、ダイニングテーブルでバス会社や学校やマネジメントなどに連絡をしたり、マネジメントにお土産を持って行ったりしてすごし、イケアの配達&組み立てのお兄さんが二人来てくれた。

お兄さんにペットボトルのお水と、日本で同じマンションの8階のお母さんからいただいたおいしいクッキーを紙皿に乗せて、お兄さんたちにすすめた。お兄さんたちが3時間もかけて、ベッドと机をそれぞれ3人分組み立ててくれた。子供たちが組み立ての途中で帰ってきた。顔が輝いた。立派な子供部屋ができた。

和食の八起へ。八起へ行くよーというと、直がやったー!と。八起に電話して席を予約し、Grabでタクシーを呼び10分程度で到着。私は塩サケ定食、知はサーモン握りと私の白いご飯とお味噌汁、練はきつねうどんと納豆巻き、直は刺身蕎麦定食、パパはカツカレー。おなか一杯食べた。すぐ下にある日本食マートでお菓子とアイスを買った。

家に戻り、子供たちは「子供王国」へ。お互いのベッドに上ったり、机で何か書き物をしてみたり、千代田小でもらった思い出の品を飾ったりして、夜更かしした。いつの間にか眠った。私はほんとうに久しぶりに子供たちと添い寝せず、一人のベッドで勉強をやりはじめた。すぐ眠くなって、昨日使ったアイマスクをしたらすぐ眠ってしまったようだ。

【Day4】11月8日(金)仕事環境を整える

朝6時に起きて身支度し、昨日買っておいたクロワッサンを冷蔵庫から出したり、紙コップにほうじ茶を3人分入れて、子供たち3人を起こした。初めての2段ベッドから落ちないか心配で、練が一人で無事に下りてきているのを見てほっとした。抱きあげて、リビングのふわふわしたカーペットにおろした。赤ちゃんのように抱っこして運んだけれど、カーペットで寝転ぶ足はすらっと長くて大きくなったなあと声に出た。

子供たちをロビーまで送り、ドライバーのサイダンさんとマレー語であいさつして少し話をして見送った。車の窓が開いて、子供たちが手を振ってきた。知が「ずっと手を振ってるから、ママみててね」と。車が見えなくなるまで私も手を振り続けた。

ダイニングテーブルで電気料金、水道料金の支払いや連絡をして、WiFiの工事のお兄さんが来たのでロビーまで迎えに行った。工事が終わるとインターネットが格段に速くなり、快適になった。手配してくれているポンさんにWhatsupでお礼のメッセージを送った。